従業員のAI利用、IT部門の管理追いつかず58%―Nexthink調査

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本記事はAIを利用して自動生成された要約です。元記事の内容を基にしています。

AI活用の急速な広がりと、現場で起きている「管理のずれ」

企業でのAI活用が急速に広がるなか、現場とIT部門の間に、ある種の「ずれ」が生まれつつあります。従業員が日々の業務でAIツールを使い始める一方、その利用状況をIT部門が十分に把握できていない——そんな実態が、従業員デジタル体験(DEX)管理ソフトウェアを提供するNexthinkが9月8日に発表したグローバル調査の結果から浮き彫りになりました。

この調査は、AIを何らかの形で利用している企業や組織に所属し、AIに関する意思決定に関与する「Harvard Business Review」のオーディエンス259人を対象に、2~3月にオンラインで実施されたものです。

調査結果によると、従業員によるAI利用の拡大にIT部門のモニタリングやガバナンスが追いついていないと回答したのは58%に上りました。また、既存のデータ/テクノロジーインフラではAI利用のモニタリングに対応できていないと42%が回答しています。

この数字が示すのは、AI導入そのものの遅れよりも、導入後にどう管理するかという「次の段階」で多くの企業が壁に直面しているということです。AIツールの選定や導入を進める一方で、その利用実態を把握する仕組みづくりが追いついていない——このギャップは、今後さらに顕在化する可能性があります。

非公式なAI利用の可視性に課題——「把握できている」は27%のみ

調査では、従業員による非公式なAI利用の実態把握にも課題があることが明らかになりました。「可視性を改善する必要がある」と回答したのは3%でしたが、「十分に把握できている」とした回答者は27%にとどまっています。つまり、多くの企業が従業員のAI利用を「完全には把握できていない」という認識を持っていることになります。

さらに、従業員主導のAI利用に伴う懸念として、79%が「セキュリティ/データ露出」を挙げています。従業員が業務上のデータを外部のAIサービスに入力することで、情報漏えいのリスクが生じる可能性を、多くのIT部門が危惧している実態がうかがえます。

ここで注目したいのは、非公式なAI利用が必ずしも「悪いこと」ではないという点です。従業員が業務効率化のために自主的にAIツールを試すことは、イノベーションの起点になり得ます。問題は、その動きを把握できず、リスク評価もできないまま放置されることです。可視化の欠如は、セキュリティ上のリスクを生むだけでなく、AI活用の効果を正しく測定できないという経営上の課題にもつながります。

今後の施策にみえる優先順位の偏り——教育は75%なのに可視化は19%

今後12カ月に予定する施策については、「従業員向けAI教育・トレーニング」が75%、「AI利用に関する社内ルールやガバナンス方針の整備・強化」が67%だった一方で、「可視化ソフトウェアの導入・強化」は19%にとどまりました。

教育やルール整備に注力する姿勢は評価できる一方で、実際の利用状況を把握するためのツール投資がこれほど低いのは、施策の優先順位に偏りがあるとも読めます。ルールを定めても、その順守状況を確認できなければ、実効性は担保できません。教育とルール整備を進めるのであれば、その効果を検証するための可視化にも、同程度の投資が必要ではないでしょうか。

また、既存のデータ/テクノロジーインフラではAI利用のモニタリングに対応できていないと回答した企業が42%に上ることも踏まえると、可視化への投資が遅れている背景には、技術的なハードルも存在している可能性があります。ただし、だからこそ、まずは自社のインフラがどこまで対応できるのかを把握し、不足している部分を計画的に補っていく視点が求められます。

今回の調査結果が示すもの——可視性とガバナンスのバランス

AI利用が急速に広がる一方、その利用実態を把握・管理するための可視化への投資が遅れている——今回の調査結果は、AI活用を進める多くの企業にとって、無視できない示唆を含んでいます。

Nexthinkの共同創設者で最高経営責任者(CEO)であるPedro Bados氏は「可視性は、いまや能力と同じくらい重要」と述べています。そのうえで、AIは非常に強力だが、その力を効果的に活用するには、ガバナンスとイノベーション、自動化と、従業員が実際にどのようなデジタル体験をしているかについての深い理解を組み合わせる必要があると指摘しています。

AI活用において重要なのは、利用を制限することではなく、安全に活用できる環境を整えることです。そのためには、従業員のAI利用を可視化し、リスクを評価したうえで、適切なガバナンスを設計していくアプローチが欠かせません。今回の調査結果は、その第一歩として「自社のAI利用をどこまで把握できているか」を問い直すきっかけになるでしょう。