【2026年】オープンソースデータベースの進化が加速、AIと自然言語処理が注目を集める
2025年は、オープンソースデータベースの技術革新が加速した1年でした。特に、MySQL、PostgreSQLにおいて、AIやナチュラルランゲージ処理の活用が大きな注目を集めています。本記事では、これらの2025年の重要ニュースを詳しく解説していきます。
MySQLがAIに本格参入、対話型SQLを実現
2025年9月、MySQLベンダーのOracle Corporationは、MySQLサーバにAI技術を統合した新製品「MySQL AI」を発表しました。これは、大規模言語モデル(LLM)やマシンラーニングエンジン、GUIツールのMySQL Studioを組み込んだ製品で、オンプレミスやIaaS環境においてデータベース単体でAIアプリケーション開発が可能になります。
特に注目されているのが、LLMを活用した「NL2SQL」機能です。これにより、自然言語の問い合わせをSQL文に変換して処理することができるようになりました。スキーマやテーブル、列情報などのコンテキストを理解し、最適なSQL文を生成・実行できるのが特徴です。ビジネスユーザでもSQL知識がなくてもデータの検索や分析が可能となり、大きな生産性向上が期待されています。
また、MySQL HeatWaveでは、OracleClouds Infrastructureのサービスで提供されるLLMやビジョンモデルなども活用できるようになりました。画像認識や自然言語処理など、AIを活用したアプリケーション開発に必要な機能が強化されています。
PostgreSQLも貢献者が増加、日本人も活躍
一方、PostgreSQLでも2025年に大きな進展がありました。まず、PostgreSQL貢献者ページに新たに24名が加わり、その中に5人の日本人も含まれていました。これは、オープンソースプロジェクトへの日本人の関与が増えていることを示す好ましいニュースと言えるでしょう。
また、国産RDBMSの「Tsurugi」が注目を集め始めています。Tsurugiは2024年に正式版がリリースされ、PostgreSQLとの互換性も高いことから、新しいデータベースの活用可能性を示しつつあります。PostgreSQLの代替として、あるいは補完ツールとしての期待も高まっています。
オープンソースデータベースの10年、そして次のステージへ
2025年はオープンソースデータベース分野にとって特に重要な1年でした。MySQLは創業30周年を迎え、オープンソースカンファレンスでは記念イベントが行われました。また、「OSSデータベース取り取り時報」の連載も10周年を迎えるなど、オープンソースデータベースの歴史に残る節目の年となりました。
一方で、次期LTSリリースに向けたMySQL 9.x系の動向にも注目が集まっています。これまでのイノベーション・リリースと比べ、大きな機能追加が少ないのではないかとの声も上がっています。MySQL 8.0のような大規模アップデートが行われるのか、注目したいところです。
全体として、2025年はオープンソースデータベースの技術が大きく進化し、AIやナチュラルランゲージ処理の活用が加速した1年だったと言えるでしょう。これらの先端技術の取り入れによって、データの活用がさらに進み、ビジネスの生産性向上にも寄与していくことが期待されます。
短期的影響:AIやナチュラルランゲージ処理の活用によって、ビジネスユーザでもデータの検索・分析が容易になり、生産性の向上が期待される。また、画像認識や自然言語処理などのAI機能の強化により、AIを活用したアプリケーション開発が容易になる。
中長期的影響:オープンソースデータベースのAI化によって、データの活用がさらに進み、ビジネスの変革をもたらすことが予想される。また、PostgreSQLの代替えとしての国産RDBMS「Tsurugi」の台頭は、データベース技術の多様化と新しい活用モデルの登場を示唆している。
読者への示唆:オープンソースデータベースのAI活用事例や、Tsurugiなどの新しい選択肢について、積極的に情報収集しておくことが重要。また、自社のデータ利活用における課題解決にAI技術を活用する可能性について検討するとよい。


